それでも君を
「はいはい、余計なこと考えないで。とりあえず採血しよ。あ、その前に青城先生に連絡入れよっか。」



え!?私がなんで驚いたのかまでお見通しなの?



凄すぎない?



驚く私のことは気にもとめず、近くにあった内線電話から颯くんへと連絡を入れる。



「あ、お疲れ様です。水沢です。今医局ですか?あ、いや、実は梨央を救急に連れてきてて。はい、そうなんです。
…了解です。はい、お願いします。」
 


あ~、うんうん、わかったよ。



すっ飛んで来るよ、これ。



「今来るって。」



「…だと思った。」

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