それでも君を
「自分で行動すれば、立川さんにも選択肢はたくさんあるということです。」



水沢先生から聞くその言葉は他の人とは重みが違う。



だって、先生も元々は病院のベッドの住人だったのだから。





「、、、医者ねぇ。」



ポロっと呟いた言葉に水沢先生が反応する。



「勉強苦手ですか?」



ちょ、なにその質問!



確かに勉強できないと医学部には入れないかもしれないけどさっ。




「頭悪そうに見える?」



少しむっとしながら質問に質問で返す。




「……いえ、そういう意味では、、」




「今、答えるまでに間があったよ?」




「そっ、そんなことありませんっ!」




そんな明らかに動揺しながら否定されてもね。




「別にいいですよー。好きにご想像下さい。」

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