それでも君を
はぁ…



薬を飲んで寝たはずなのに、熱が上がってきた気がする。



昼間ちょっとはしゃぎすぎただろうか…



こんなことなら安静にしとくんだった。



そんな後悔が心に押し寄せる。



夕飯も食べれないまま、時計はもう8時半であることを示していた。



先生、来ないのかなぁ…



そう思いつつ、何もできないまま目を閉じる。









「…さん、立川さん!」



ん、うるさっ。



うっすらと目を開けると、目の前には最近一番よく見る顔だ。



「先生、、?」



「良かった、意識ありますね。」



え、なに?



「熱上がってますね。辛くないですか?」



ああ、うん、そんな気がしてたよ。



「…やっぱり。」



「やっぱり…?

分かってたのならナースコール押さないとダメです!」



いつになく語気が強くて少しビックリする。

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