それでも君を
定期的にやって来る体調不良。



どれだけ気を付けていても、やはり来るものは来てしまう。



「はぁ、辛っ、、」



とは言ってもいつもなら、薬を飲んで耐え凌ぐレベル。



熱もまだそこまで高くはない。



けどなぁ、もうすぐ受験本番。



ここでこじらせるのはよくないとさすがの私でも分かる。



「…よしっ。」



意を決して颯くんに連絡を入れてみることに。



“颯くん今日時間ある?”



ピロン



えっ!返信早っ!



自分で送っておいて、見たいような、見たくないような。



そんな気分でスマホの画面をタッチする。



“大学病院の方おいで”



まだなにも伝えてないのに。



すでにバレてる…?



うーん、嫌だけど、仕方ない。



行きますか。

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