最強BOYS
「俺も今年はパス!」
「えぇ!!こーちゃんまで!?何で!?」
晴香は孝介の横に座って聞く。
今年はって去年は行ったんだ。
「ちょっとな!」
「また隠し事?」
「ゴメン!」
孝介が手を合わせて謝ればシュンとする晴香。
「私、行きたい」
「え!?本当に!?」
今度は私の前に来る。
犬みたい。
「うん」
プールなんてまだ、本当のお母さんが生きてた頃に行ったきり。
しかも、小さかったから覚えてなくて写真で行ったんだって思ったぐらい。
「お前ら分ってんのか」
リュウトは雑誌から目を離さないまま話す。