最強BOYS



「希美ちゃん。私はイジメる側の人の気持ちは死んでも分からないし分かりたくもない」



「うん」



「でも、希美ちゃんなら、止めたくても止められ人を止めることは出来ると思うの」



気持ちが分かれば共感だって出来る。



もしかしたら、お母さんの気持ちに寄り添えることも出来るんじゃない?




「………うん。千夏がそう言うなら自分を信じてみる」




「うん。ムリしないで。いつでも話なら聞くから」




希美ちゃんはもう会わないつもりでいたのか、私の言葉に驚いた顔する。




「うん、ありがとう」



希美ちゃんとちゃんと話せて良かった。



会えて良かった。



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