最強BOYS
手の届かない所にいかれて、一人ぼっちになって。
また、同じことが起きたらと思うと怖くて怖くて。
本当は夏木さんと友達になりたかったんだよ。
本当は名前で呼びたかったんだよ。
それなのにあんな、酷いこと言って………。
「…………なさい」
「あ?」
「晴香ちゃんっ……ゴメンなさいっ!」
ポロポロの落ちる涙と共に私の声が体育館に響く。
「そこは謝るんじゃなくて助けてって言ってよ!!」
…………え?夏木………さん?
体育館の出入口に立ってるのは、肩を上下にさせて息を切らしてる夏木さん。
どうしてここに?
「テメェ!!邪魔してじゃねぇよ!!」