最強BOYS
「そんな………」
そんなことない。
「あの時、俺はまだガキだったから何もしてあげれなくて凄い悔しかった。ま、悔しかったのは俺だけじゃなく他の奴らも一緒だったけどな」
食器を拭く手を止めることなく話してくれる。
「あの時が凄く悔しかったから大人になった今、こうして店を立ち上げたんだよ」
この店は優作さんが一人で?
「その子の気持ちは分かってあげることは出来ないけど、話しを聞いてあげれることは出来るから。辛いとか悲しいとか今起きてることを話して少しでも気持ちが楽になるならいいかなって。そんでもって明日生きる力になれたらって」
「優作さん、十分ですよ。話しを聞いてもらえるだけでも気持ちが全然違うんです」