ヒーローの宿命
数日後…
「警部‼︎大変です!川口翔流が留置所で死亡しました。死因は絞殺だったそうです!」
「なにっ!まさかあいつ自殺を…」
だが、そうとは限らない。俺みたいにあいつを恨んでいる人はこの留置所の中だけでもおよそ80人はいる。
司法解剖した結果、彼は殺されたということが判明した。この状況で、死亡推定時刻にアリバイのない人は5人だけだということが分かった。
「よし、その5人とやらを連れてこい‼︎」
「わかりました!」
5分後…
「連れてきました‼︎この方々です。」
そこにいたのは、数日前に話を伺った人たちだった…
彼ら5人は容疑を否認していた。
「たしかに俺はあの時アリバイがなかった。けどよ、俺には動機がない」
「それは私も同じよ!それにあなた達にだって犯行は可能でしょう‼︎」
「まあまあみなさん、少し落ち着いて下さい。あなた方の中に犯人がいるとは言ってないじゃないですか。なので参考程度にご自分の名前とその時どこにいたかを聴かせてくれませんか?」
「わかった、俺の名前は西崎真琴。その時は一階の食堂でうろうろしていた頃だ。」
「私の名前は秋原雅美。その時は、お腹が痛くてトイレにこもっていた頃だったかな。」
「僕の名前は川山真斗。その時は、秋原さんとは逆のトイレにこもっていた頃だったよ。」
「俺の名前は宮川翔流。その時は、佐藤さんと待ち合わせしてる途中だった。たしか場所は仕事場の裏口だった気がする。しばらくしても来ないから帰ったけど…」
「私の名前は佐藤桜。その時間は待ち合わせしているのを忘れて寝ていたよ」
たしかに彼ら5人はアリバイが不確かで、殺人を行うのは簡単であろう。この中に犯人がいると見てまず間違いないな。だが、どうやって犯人を絞り出せばいいのだろうか。凶器も見つからなければ指紋も見つからない。一体犯人はどうやって殺人を行ったのだろうか…
外部の犯行か?それとも共犯者が居たのか?そうなるとあの2人が怪しいな…
俺がそんな事を考えている間に5人はいなくなっていた
「警部っ‼︎警部っ‼︎聞こえてますか!」
「・・・ハッ!どうした。」
「先程から言っているじゃないですか、事件の捜査を取りやめろと言って来るやからがいるって。」
「あ、あぁそうだったな。で、そいつらとはどの人たちだ。」
「あの人たちです!」
そこに居たのは、容疑者5人の親御さんたちだった。
「お久しぶりです。いきなりで悪いのですが警部、本気であの子たちの中の誰かがまた殺人を犯したと言っているのですか?以前の件で、あの子たちは反省しているのに。」
「それに関しては、まだ捜査中です。それに5人の潔白を証明する為にも、このまま捜査を続行した方がいいと思いますよ。もちろんあなた方がそれでもというなら、代償は負いかねませんが。」
『・・・』
「では決まりですね。このまま捜査を続行します」
「はい、お願いします。ですが、子供たちにもしものことがあったら捜査を取りやめてもらいます」
「分かりました。ではお気をつけて」
5人の親御さんたちが帰って行くと、一息ついた。
(最近、毎日毎日何かが起こっているな。しかも全て川口翔流に関係して…)
「燗澤、至急調べて欲しいことが。もしかしたらこの事件が解けるかもしれない!」
「内容は…ですね」
「そうだ。頼んだぞ、燗澤」
「警部‼︎大変です!川口翔流が留置所で死亡しました。死因は絞殺だったそうです!」
「なにっ!まさかあいつ自殺を…」
だが、そうとは限らない。俺みたいにあいつを恨んでいる人はこの留置所の中だけでもおよそ80人はいる。
司法解剖した結果、彼は殺されたということが判明した。この状況で、死亡推定時刻にアリバイのない人は5人だけだということが分かった。
「よし、その5人とやらを連れてこい‼︎」
「わかりました!」
5分後…
「連れてきました‼︎この方々です。」
そこにいたのは、数日前に話を伺った人たちだった…
彼ら5人は容疑を否認していた。
「たしかに俺はあの時アリバイがなかった。けどよ、俺には動機がない」
「それは私も同じよ!それにあなた達にだって犯行は可能でしょう‼︎」
「まあまあみなさん、少し落ち着いて下さい。あなた方の中に犯人がいるとは言ってないじゃないですか。なので参考程度にご自分の名前とその時どこにいたかを聴かせてくれませんか?」
「わかった、俺の名前は西崎真琴。その時は一階の食堂でうろうろしていた頃だ。」
「私の名前は秋原雅美。その時は、お腹が痛くてトイレにこもっていた頃だったかな。」
「僕の名前は川山真斗。その時は、秋原さんとは逆のトイレにこもっていた頃だったよ。」
「俺の名前は宮川翔流。その時は、佐藤さんと待ち合わせしてる途中だった。たしか場所は仕事場の裏口だった気がする。しばらくしても来ないから帰ったけど…」
「私の名前は佐藤桜。その時間は待ち合わせしているのを忘れて寝ていたよ」
たしかに彼ら5人はアリバイが不確かで、殺人を行うのは簡単であろう。この中に犯人がいると見てまず間違いないな。だが、どうやって犯人を絞り出せばいいのだろうか。凶器も見つからなければ指紋も見つからない。一体犯人はどうやって殺人を行ったのだろうか…
外部の犯行か?それとも共犯者が居たのか?そうなるとあの2人が怪しいな…
俺がそんな事を考えている間に5人はいなくなっていた
「警部っ‼︎警部っ‼︎聞こえてますか!」
「・・・ハッ!どうした。」
「先程から言っているじゃないですか、事件の捜査を取りやめろと言って来るやからがいるって。」
「あ、あぁそうだったな。で、そいつらとはどの人たちだ。」
「あの人たちです!」
そこに居たのは、容疑者5人の親御さんたちだった。
「お久しぶりです。いきなりで悪いのですが警部、本気であの子たちの中の誰かがまた殺人を犯したと言っているのですか?以前の件で、あの子たちは反省しているのに。」
「それに関しては、まだ捜査中です。それに5人の潔白を証明する為にも、このまま捜査を続行した方がいいと思いますよ。もちろんあなた方がそれでもというなら、代償は負いかねませんが。」
『・・・』
「では決まりですね。このまま捜査を続行します」
「はい、お願いします。ですが、子供たちにもしものことがあったら捜査を取りやめてもらいます」
「分かりました。ではお気をつけて」
5人の親御さんたちが帰って行くと、一息ついた。
(最近、毎日毎日何かが起こっているな。しかも全て川口翔流に関係して…)
「燗澤、至急調べて欲しいことが。もしかしたらこの事件が解けるかもしれない!」
「内容は…ですね」
「そうだ。頼んだぞ、燗澤」