世界で一番、不器用な君へ
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おかしい、という気持ちが確信に変わったのは朝、普通に投稿して教室に入った時だった。
一斉に、女子達の視線と、楓のにやけた顔が私を迎えた。
なんだろう、なんかしたっけ。
頭にハテナを浮かべながら、自分の席まで向かう。
「おはよ、一花」
「…おはよ」
前の席に座る楓は相変わらずニヤついている。
「なに、怖いんだけど」
「一花、いい感じなんだってね」
その言葉で、体が凍りつく。
え、嘘、まさかばれた?先輩と帰ってるところ見られたから?それとも私の態度がバレバレだから…
「一花さ、」
「ちっちがうの、誤解な…」
「蓮といい感じなんだってね?」
「…はい?」