世界で一番、不器用な君へ


***


おかしい、という気持ちが確信に変わったのは朝、普通に投稿して教室に入った時だった。


一斉に、女子達の視線と、楓のにやけた顔が私を迎えた。


なんだろう、なんかしたっけ。


頭にハテナを浮かべながら、自分の席まで向かう。


「おはよ、一花」


「…おはよ」


前の席に座る楓は相変わらずニヤついている。


「なに、怖いんだけど」


「一花、いい感じなんだってね」


その言葉で、体が凍りつく。


え、嘘、まさかばれた?先輩と帰ってるところ見られたから?それとも私の態度がバレバレだから…


「一花さ、」


「ちっちがうの、誤解な…」


「蓮といい感じなんだってね?」






「…はい?」





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