世界で一番、不器用な君へ
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好き?俺が、一花を?
「…ちょっと、何よ」
「…いや、ないな」
「…今私の顔見ていった?」
「いってえ!足踏むなよゴリラ!」
まあ確かに顔面は整ってる。黙ってたら騙される奴も多そうだ。
だけど、醸し出される雰囲気が完全に女じゃない。あと行動。
朝カイに言われたことが気になっていたけど、やっぱりない。
こんな近くにいてもドキドキもなんにもないしな。
「ちょっと一花〜、またもらっちゃったんだけど」
購買で買ったパンを片手に楓はだるそうに教室に入ってきた。
「ってお前それ、ラブレター?すげえじゃん、モテモテ」
「私のじゃないっつの」
そういって楓は3枚の封筒を一花に向けて差し出す。