世界で一番、不器用な君へ


「…私と蓮は、親友だから!」


視界の端で蓮が噴き出してるのが見える。


「…親友?」


「そ、そう!同じ部活だし、2年間同じクラスだし!」


「いつも喧嘩してるのに?」


「そ、れは…ほら、喧嘩するほど仲がいいっていうか…」


「…まあでも一花なら…」「そうだね、恋愛対象って感じじゃないし」


うっ…地味に傷つく…


「はい、じゃあ決定でいいですね?」


渋々女子たちが納得して、無事話し合いは終わった。


…よかった〜、ほんと。


< 52 / 190 >

この作品をシェア

pagetop