狼と赤ずきんは恋に落ちてしまった
それは、ある晴れた日の事だった。
『ふぁ~っ!』
軽く伸のびをしながら欠伸をする。
今はまだ早朝6時位。
森に住んでいる俺は、
昼間のように人目につかず、
夜中のように猟師に目をつけられない、
この時間帯によく活動する。
今週一週間位の食料果物調達の為に、
俺は森へと足を踏み入れる。
すると、
『!?』
急に血の臭いがしてきた。
誰かが食事をして人を食べている所なのだろうか?
なら、邪魔する必要はない。
だが、何故か、胸騒ぎがした。
気付いたら気配を消しつつ、
その匂いの方へと向かっていた。
匂いの強さ等を考えると、
その場所は自分の縄張りの範囲内だった。
しかも、こんな不便な山奥に人狼は来ない。
他の人狼が住んでいるのは、
もう少し麓に近い所だ。
だから気になるだけだと、
俺は勢い良く首を振って、
その胸騒ぎを掻き消した。
『ふぁ~っ!』
軽く伸のびをしながら欠伸をする。
今はまだ早朝6時位。
森に住んでいる俺は、
昼間のように人目につかず、
夜中のように猟師に目をつけられない、
この時間帯によく活動する。
今週一週間位の食料果物調達の為に、
俺は森へと足を踏み入れる。
すると、
『!?』
急に血の臭いがしてきた。
誰かが食事をして人を食べている所なのだろうか?
なら、邪魔する必要はない。
だが、何故か、胸騒ぎがした。
気付いたら気配を消しつつ、
その匂いの方へと向かっていた。
匂いの強さ等を考えると、
その場所は自分の縄張りの範囲内だった。
しかも、こんな不便な山奥に人狼は来ない。
他の人狼が住んでいるのは、
もう少し麓に近い所だ。
だから気になるだけだと、
俺は勢い良く首を振って、
その胸騒ぎを掻き消した。