僕の「失恋ソング」
「さくら!」


祥ちゃんのが先にいた
話したいことってなんだろう


「あのさ、今度の文化祭でオリジナル曲を発表することになったんだ」


あんなにがんばってた祥ちゃんがやっと…


「すごいね!!」


私は自分のことのようにうれしかった


「で、失恋ソングを書くことになったんだ」


それってまさか…


「僕に振られてどんな気持ちになった?」


「祥ちゃん…」


私は言葉と同時に祥ちゃんの顔に平手打ち
涙を堪える余裕もなし
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