僕の「失恋ソング」
私はこの曲しか聞くつもりがなかった
だからもう体育館をでようとした


だって辛いから


私の片想いなのかもしれない


MCなんか耳に入ってなかった
会場を出ようとしたその時

周りがざわついた
驚いて後ろを振り返るとそこには祥ちゃん


「こんな僕ともう一度やり直してくれませんか」


私はこの言葉が嘘かと思った


でも周りにこんなにたくさんの人がいて嘘をつけるような人ではない


「最初で最後の失恋ソングにしてね」


そう言うと祥ちゃんが私を抱きしめた


お帰り、祥ちゃん
< 31 / 33 >

この作品をシェア

pagetop