僕の「失恋ソング」
そして


僕たちは最後の文化祭を二人で過ごした


1年生のときも2年生のときも僕はケンゴとゆーじと一緒にいた


さくらは何も言わずに友達と一緒にいたみたいだ


「祥ちゃんは私のことずっと好きだった?」


僕はさくらの質問に答えるのが嫌だった


「ねぇ祥ちゃん?」


さくらが首をかしげて覗きこんできた

僕はその顔が愛しくいて仕方なかった


「次作る曲は「ラブソング」しかないな」


僕の言葉にさくらは笑った
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