クールな彼とちょっとドジな彼女の恋の攻防戦(後日談移動しました)
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休みの日の朝は、平日の朝より遅く起きる私は、ぱちっと目が覚めるまで寝ている。
うーんと手を伸ばして、サイドボードに置いてあるスマホの時刻を見たら、10時をとっくに過ぎていて、よく寝たわ…と体を起こした。
布団から出ると、薄手のルームウェアでは肌寒く感じ、すぐ側にあるソファからブランケットを取り、肩に羽織ってカーテンを開けると、外は秋日和である。
洗濯日和だなぁ、なんてぼーとした頭で思いながら、キッチンへ。
1Kの部屋なのだが、部屋とキッチンとの間取りが気に入り賃貸で借りている。
就職が決まり、会社から30分圏内で住むところを探していた時、どこも値段が高い割に、間取りが気に入らなくて妥協しようかと思っていた時、不動産から運良くここを紹介され、とても気に入りすぐ即決した優良物件だった。
大抵、縦長の1Kで玄関を入ってすぐに左右どちらかにキッチン、そしてUBとトイレが一緒で、その奥にドアで仕切られた部屋が、五畳から六畳あるかないかの狭さだったが、ここは、横長に作られ、玄関を入って左のドアに7畳ほどの部屋、そして玄関から右側にキッチンとトイレに、UBと分かれていてる。ただ、難点は、洗濯機が玄関横という事だけで、まぁ、そこは妥協点である。