クールな彼とちょっとドジな彼女の恋の攻防戦(後日談移動しました)
だから、彼が何か言ってくるようなら、別の形で請求しようと思う。
今は、まだそれが何かは思いつかないのだけど…
そして、絵梨花からのメールに気がついた。
読むのを躊躇ったが、酷いことを言ったのは私なのだ。
絶交とか言われても、仕方ない。その時は必死に謝って謝ろうと思う。
彼女からのメールの内容に、再び涙が出てきて、その涙をぬぐいながら、返事を返す。
『私の方こそ、酷いことを言ってごめんなさい。明日、ちゃんと謝らせてください』
すぐに、既読がついて
『私も、ちゃんと会って謝りたいです』
きっと、彼女も、私のように泣いていたのかもと思うと、申し訳なく、明日は、仲直りのランチに誘おうと思った。
翌朝、早めに出勤すると、絵梨花も同じ考えだったらしく、会うなりお互い抱きついた。
「酷いこと言ってごめんね」
「こっちこそ、莉子の気持ちも考えないで、けしかけて、ごめんね」
お互いに見つめ合い、ふふふと泣きながら笑った。
それだけで、もう、私達の間では何もいう必要がないのだ。
仲直りでき、2人同時に
「「お昼、ランチしよう」」
また、ふふふと笑い、約束してお互いの仕事に向かった。