クールな彼とちょっとドジな彼女の恋の攻防戦(後日談移動しました)
7
「さぁ、一体どういうことなのか教えて欲しいんだけど?」
その日の夕方、更衣室で待ち構えていた絵梨花に捕まり、今、私のマンションへ一緒に帰ってきた早々に、一息つく暇もなく、尋問されようとしている。
「あの、まずはご飯作ろうよ。話は食べながらでもするからさ」
「わかったわよ。手伝うわ」
私は、部屋着に着替え、狭いキッチンで2人並んで晩ご飯を作り出した。
冷蔵庫の中には、スーパーの特売で買った白菜とウインナーがあり、市販のクリームシチューのルーがある。後、足りない物に気がついた。
「牛乳なかったんだ」
「私が買ってくる。先に作ってて」
そう言って、すぐ近くのコンビニまで絵梨花が買い物に行ってくれてる間に、部屋着に着替えた私は、白菜をザク切りにし、ウインナーも食べやすく半分に切り茹でて、ルーを溶かしている間に、何枚かにカットしバケットをオーブントースター焼き出した時、玄関のドアが慌ただしく開き絵梨花が興奮状態で入ってきたのだ。
「どうしたの?牛乳なかったの?」
「あったわよ」
牛乳の入ったコンビニ袋を持った絵梨花に、牛乳頂戴と手を出しているのに、彼女は、期待に満ちた顔で目をキラキラさせている。
「なに?」