クールな彼とちょっとドジな彼女の恋の攻防戦(後日談移動しました)
しばらくして、恐怖から解放された私の脳裏で、向井さんといい、梶岡さんといい、イケメンとは歩く有害生物ではないだろうか⁈と…警戒音が鳴り響いて頭痛が起こっていた。
そして一日中、彼らのせいで女子社員達からの悪意ある言葉に疲労困ぱいする羽目になった私は、私にとっての有害生物達とは断固として関わりを持たないと決意した。が、その日の数時間後に、それはいとも簡単に崩れてしまうとは、この時の私は考えもしていなかった。
マンションに帰った私は、疲労と頭痛からそのままベッドにダイブして、枕に顔を埋める。
私が悪かったの?
かまってくるのは彼らの方で、こちらから親しげに話しかけたり、こびをうったりしてもいないのに、まるで私の方が彼らにまとわりついているかのように言う女子社員達。
男が絡むと、ほんと、女同士って面倒くさい!
特に、イケメンがフリーだと尚更だ。
こっちは、迷惑してるっていうのに…
危惧していた通りの不安が起こり、これ以上彼女達の悪意がエスカレートしなければいいのに…と、頭を悩ませていた時、部屋の呼び出し音がうるさく鳴り出し、頭痛を悪化させる。
うるさいな…
誰よ?と、モニターを覗けば、今朝見た時と同じ不機嫌顔がそこにあった。