元姫と隠された真実。



蒼空は、ショッピングモールの裏まで走って行っていた。


「蒼空。」


「うっせぇ。くんなっ。」


蒼空に、そう拒絶された。


「蒼空、大丈夫だから・・・。」


「やめろっ・・・、くんなよっ・・・。」


その目は、恐怖でいっぱいだった。


「蒼空っ・・・。」


私は、そう言って蒼空に抱き着いた。


「やめろよ・・・。」


「大丈夫だよ。私は・・・、絶対に蒼空を傷つけない・・・。」


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