元姫と隠された真実。



ズキッと、胸が痛んだ。


「そうですよ。」


痛む胸を無視して、私は平然そうに言った。


「怪我してんぞ。」


「あぁ、本当だ。気にしないで。」


「あいつらにやられたのか?」


「ううん。違う。助けてくれて、ありがとうございました。」


そう言って、私はその場を去ろうとした。


グイッ


えっ?


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