元姫と隠された真実。



裕也が、私の顔を覗き込む。


「あぁ、何でもないよ。」


「そうか。じゃあ、戻ろうぜ。」


「うん。」


そう言って、私達はまた泳ぎだす。


うげっ。


裕也本気で泳いでる。


まだ、私に勝とうと思ってるのね?


そうはさせんっ!


そう思い、私は泳ぐスピードを上げた。


また、勝負みたいになった。


まぁ、もちろん私が勝ったんだけど。


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