オオカミは淫らな仔羊に欲情する
その数分後、私達は裕の家に来ていた。
家の中には裕の他に誰もいない。
廊下を歩く裕と私の足音だけが、妙に大きく響く。
やっぱり今日の裕は、いつもとちょっと様子が違う。
何だか物凄く緊張しているみたいだ。
私だって同じ……妙に、緊張している。
別に初めてなワケでもないのに……。
階段を上って、裕の部屋へと一歩近づくたびに、
心臓がますますどきどきしてくる。
裕の部屋は、いつもよりもかたづいていた。
私が来るのを、見越して珍しく掃除をしたの
かもしれない。
裕がドアを閉めた音が、静まり返った家の中に
響き渡る。
「マジ、いいんだよな……?」
裕がおずおずと私にたずねた。
「うん……」
私は小さく頷いた。
―― ロストヴァージンはつい最近だったけど。
考えてみれば、かなり奥手の方だ。
同級生のほとんどは中2から高1位までに
済ましている。
ま、こればかりは、早く済ませりゃいいって訳では
ないと思うけど……タイミングを逸して、
処女のまま大人になるのも、なんだかなぁと思う。
「ありがとう……」
裕は私をぎゅっと抱きしめてくれた。
「俺、マジで絢のこと好きだから。優しくするから、
安心しろ」
「うん……」
それから裕は部屋のカーテンをさっと閉め、
スタンドの明かりだけにしてくれた。
私達は彼のベッドの上に座り、恥じらいながら、
互いの服を脱がせあった。
初めて見る父以外の男性の体にどきどきしながら、
私は彼と口付けを交わし合って、愛撫しあった。
緊張をほぐすために、わざとくすぐったいふりを
して笑ってみたりした。
だんだん体が熱くなって、あそこが濡れてきて、
裕は初めてだったらしく、
最初気ぃばかり焦ってしまって
痛々しいまでにいきり勃った自分の分身を
何処へ挿れたらいいのか? さえ分からず
まるで私を焦らすみたいに、散々その熱い分身で
アソコの周辺を行ったり来たりしつつ挿入口を
探るよう擦ったあげく……ヌメりで偶然ニュルンと、
ソコへ入ってきた。
「!! はう ―― っっ」
「ご、ごめん。痛かった?」
「う ―― ううん、だい、じょぶ……」
「や、やべぇ ―― も、だめ、だ……」
「へ?」
裕は私のナカで動く間もなく、イってしまった。