【完】私が貴方を貰います。
「俺の彼女いんじゃん?」
あれ、あいつ、美歌の彼氏?
美歌の話してる…?
「あれ、ほんといい体してるよな!
でも処女っぽくてさ、
まだやらせてくんねーの。
付き合った意味だろ。」
は?
「まじ?あんな男女と付き合うとか、
体以外ないだろ!」
友達か?
類は友を呼ぶとはよく言ったものだ。
「だろ?!
まじだりぃ、早くヤッて別れてーわ。」
「あ、そんときは俺も混ぜてよ!
あいつと1回やってみたかったんだよなー♪」
「よっしゃ!3Pしようぜ!
強く言ったらあいつならヤれんだろw」
私は我慢してた。
美歌に彼氏できた時も、
彼氏がほかの女と仲良くしてて、
それを見てしまった美歌が泣いてる時も、
美歌が我慢してたから、
私も頑張って抑えた。
でも、もういいよね?
私は、まだくだらないことを話してる男達に近寄った。
「あれ?君、美歌の友達の可愛い子じゃん。
なーに?
あ、
美歌と一緒に、俺に犯されたいって思っte((」
無意識に、
でも、
確実に。
私は男の顔面めがけて殴った。
「あんたみたいなクズに、
美歌は渡さない。」
「いってぇんだよ!
はっ、
女が舐めやがって、
男の力見せてやるよ!
おりゃ!」
男が殴りかかってくる。
でもこれくらいじゃあ、私には届かない。
軽くいなして腹に一発入れる。
「くそっ!こいつ!」
男が悪態をつく。
「おい、こいつって…!
柔道部の部長じゃなかったか?!」
「はっ?!
じゃあ、こいつ…、
黒帯…!」
「おい、お前。」
「な、なんだよ!」
もう怯えきっている様子だ。
「美歌と別れろ。
別れなかったら…、」
「わ、わかった!別れる!」
少し圧をかけて話すと、
最後まで言う前に分かってくれたようだ。
でも、
こんな男どもに、
美歌を渡すくらいなら、
「美歌は、私が貰う。」
「ひぃ、はい!」
「どっかいけ。」
男達は情けない悲鳴をあげて逃げていった。
後に美歌から聞いたが、
あの後ぐらいに、
彼氏とは別れたらしい。
良かった、あんなやつと別れてくれて。
ま、今度は悪い虫がつかないように、
私が一番近くで守るけどね。