Sweet in my Room!!

「いよッ☆元気してるかー？」


「…………え？」



なに、誰？
ホントに父親？
なんなんだ、このちゃらんぽらんな挨拶。


そういえば父さんと話すのはかれこれ数ヶ月ブリだった。

毎日なんだかんだ忙しくって電話をかけようなんて思ったことなかったし、たぶん父さんも特に僕の心配などしていなかっただろう。


「久しぶりだなー！あれだろ、お前今日終業式だろ？」

「えぇ、まぁ。よくご存じで。」

「華恋が言ってたからな！」

「あぁそっか。」

「で、まぁちょっとお前に話があるんだけどな……」

「…話？」

僕はその場に立ち止まりよく耳を済ませた。












「実家に帰る～？」


大きなショップ袋を肩に下げバーゲンから帰ってきたサーコは目を丸くした。


「うん、明日から実家帰ることになりました。」


僕はその反応に驚くこともエアコンのリモコンを操作する。

設定温度は23度っと…


「なんでまた急に？」


サーコは荷物を下ろすとキッチンに向かい、冷蔵庫から麦茶を取り出す。


「ちょっと前に親父から電話があってさ、明日から夏休みなら久々に帰ってこいって。」


「ムリヤリ一人暮らしさせたり、急に実家帰ってこいって言ったり…オジサンってホント変わってるよね。」


サーコが麦茶を飲み干し苦笑いを見せた。



「よく言われる。まぁ…大体見当はついてるんだけどね。」

「どんな？」

「お茶会をやりたいんだと思う。そのために僕を働かせようとしてるんだよ。」


ちゃっかり者とゆうか、図々しいというか…息子ながらに自分の父親は色んな意味でスゴいと思う。