Sweet in my Room!!
「まぁ…アンタの気のせいだよ。」


あたしは話を流すように適当に答えた。



「あ、そういえば!お茶会、明日らしいぞ。」

「へ?お茶会?」

「ほら、夏休み前に言ってたじゃん。リュウんちで夏休みにお茶会やるって。」


「……あぁ!んなこと言ってたね!」


記憶の片隅からあのときのことを引っ張り出す。


「そのお茶会が明日なんだとさ。」


「随分急だな~。」

「いや、3日前くらいに連絡きてて、マキマキとサーコに伝えといてって言われてたのを俺がスッカリ忘れてたってゆーオチ。」

「……アンタ、マジで使えない。」

「使えないってなんだよ!使えないって!」

「で?何時にドコよ、ポンコツ。」


「ポンコツ言うなっ。とりあえずリュウんち知ってんのは俺だけだからな…リュウんちから近いとこの駅で待ち合わせ。時間は4時半。服は別に何でもいいけど、大体浴衣が多いかも。俺はめんどいから甚平だけど。」


「うわ~…いかにも着てそうだわ…」


「なに引いてんだよ。」

「いや、別に~。」

「マキマキには俺から伝えとくわ。」

「はいはい。」


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