Sweet in my Room!!
その上にはキレイな赤い布がかけられていて、すぐそばには赤い大きなパラソルみたいな傘が立てられている。


「おだんご屋さんっぽーい☆」


確かに。



中庭の隅に置かれた獅子おどしがカコン、と音を立てた。


「どこでもいいから適当に座って待ってて。」


龍仁に促されるようにしてあたしたちは3人並んで腰をおろした。


シンとした中で龍仁はお茶をたて始める。



(なんか龍ちゃんカッコいいね!)

マキマキがコソッとあたしに耳打ちした。


(そ……お~?)


あたしは首を傾げて、茶室に目をやる。


今日の龍仁はいつもの龍仁とは違う雰囲気なのは事実で、でも具体的にドコが違うのかはうまく説明できない……


なんだろ…



髪の毛ちゃんとセットしてるから?

着物着てるから?


う~ん…


確かにそれもあるんだろうけど、なんていうか…前より頼もしく見える気が…


しないでもないってゆーか…

腕組みし考え込むあたしの目線に気付いたのか龍仁がお茶をたてながらチラッとあたしを見た。


や、ヤバい!


不自然なくらい慌てて目を背ける。なんかわかんないけどハズイ!


(え!?なに、もしや照れてんの!?)

(て、照れてないし!)

(龍ちゃんクスクス笑ってたよ☆サーコがひとりでワタワタしてるから。)

(あ!?)

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