Sweet in my Room!!
龍仁に目をやると、クスクス笑いながらお茶をたてていた。



なに!?
なんか腹立つわ!



「おう☆いらっしゃい!」


文句のひとつでも言ってやろうかと思った瞬間、オジサンがやってきた。

紺色の渋い浴衣を着てるのに相変わらずノリは軽いし若い。


「おじゃましてまーす!」

「おっ☆航太~!久しぶりだなー!」


慣れたように挨拶を交わす航太とオジサンを交互に見る。


と………



「あぁ!桜子ちゃん!ひさしぶりだなあ~!」


あたしに気付いたオジサンが目を輝かせてズンズン近付いてきた。


「ご、ご無沙汰…ご無沙汰してます!」



完全に圧倒されてるあたし…



「いや~息子がお世話になってます。」

「お世話?つーか、サーコ、オジサンと知り合いだったん?」


!!



「ほほほほら!前に知り合いだって話してたじゃんか!さ!ね………「ウチの親父とサーコの家のお父さんが友達なんだよ。それで、家族ぐるみの付き合いがあるからさ、親父もサーコに馴々しいんだよ。」



りゅーじん~!



完全にテンパるあたしを見兼ねてか龍仁が助け舟を出した。


ホントは父親同士が仲良いだけであたしと龍仁は4月に顔合わせたばっかなんだけどね~!


ナイスフォロー!



「そ、そうゆうこと!」


ムリヤリ笑顔を作って見せる。


「あぁ、そういえばそんなこと言ってたっけ。」

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