Sweet in my Room!!
「なにムキになってんだよ。」

「別になってないし!いちいちうるさいんだよ、航太はさ!」

「照れてんだよね?サーコは☆」

「照れてない!」


「まぁまぁ遠慮せず…おかわり作ってあげますよ。」


飲み干したお茶碗をあたしの手から取り上げると龍仁は茶室へと戻って行った。


(ありゃ?図星だった?)

(図星じゃない!)


ったく、ロクなこと言わないんだから…


しかもホント龍仁なんか違うし!

やけに優しいような…

なんかコドモ扱いされてるカンジ!

会わない間に若干キャラ変わってる気がするんですけど?







「あ!そういえば!今日この近くの河川敷で花火大会やるんだってさ♪」

突然マキマキが思い出したように言った。


「花火大会!?」


あぁ!
花火大会ってこの近くだったんだ!


さっき来るときに駅で会ったお姉さんたちの姿が頭に浮かんだ。


「へぇ~!せっかくだからみんなで行くか。」


「行く行く!そうしよ!」

「ただリュウのお茶会が何時くらいに終わるかだよな~…なぁなぁリュウ、お茶会って何時くらいまでなの?」

「う~ん…早ければ8時前には終わるかも。」

「花火は7時半開始だから…間に合うんじゃないっ?」


「花火?なんの話?」

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