Sweet in my Room!!
人混みをかきわけて、かき氷屋に行く。

イチゴにレモン、メロン、ブルーハワイ、グレープ、青リンゴ、コーラ、などなど…


こういうとこの屋台って色んな味があるからますます食べたくなる。


「えーと……グレープとコーラを半分ずつくださーい!」

「あいよっ!」


威勢のいい屋台のオジサンが慣れた手つきでかき氷を作り始める。半分ずつシロップをかけて完成。



わーいっ!


「うまそ~☆いただき………ギャッ!」


かき氷片手に振り返った瞬間、思いっきり誰かと肩がぶつかった。


「ご、ごめんなさいっ!」


そう言いながらパッと顔をあげると、そこに立っていたのは同い年くらいの女の子だった。

ピンク色のカワイイ浴衣に、前髪はパッツンで、カワイイ花飾りを頭につけている。目がクリクリでまさにお人形さん。


「いえ、こっちこそごめんなさい、前見てなくて…」


「あ、いえいえ…すみませんでした。」


あたしはペコッと頭を下げると、そそくさとその場から離れた。


「ふぅ………あ!かき氷ちょっと落ちてるー!」


落ち着いてかき氷に目をやるとぶつかった衝撃で上半分が下に落ちたようで明らかに量が減っていた!


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