Sweet in my Room!!

「なに人の彼女に気安く触ってんだよ。」

「あ？」




へ？


今にも泣き出しそうになっていると、聞き覚えのある声が聞こえてきた。


「誰、キミ～？この子のなんなの～？」


チャラ男のとなりに立っていたのは…



「彼氏ですけど。」



「……龍仁！」


薄暗い中だったが龍仁ということは認識できた。茶会のときと同じ着物を着ていた。


なんてタイミング！

スーパーマンもビックリのタイミングの良さ！



「なにしてくれちゃってんの、アンタら。」



ヤバい…


龍仁…








完全にキレてる。

ブチ切れてる。





「あぁ？いーじゃん、別にー。これからこの子は俺らと遊ぶんだもんねー。」



次の瞬間、ドカッという鈍い音とともにあたしの腰に手を回していた男がドサッと倒れた。


「勝手に触ってんじゃねーよ。」


「あ、あー…ハイハイ。ごめんごめん、冗談じゃん！じゃ！」


そう言うと腕を掴んでいた男はパッと手を放し、倒れた男を抱えておずおずと去って行った。



りゅ…龍仁が…




殴った！
人殴った！
しかも強い！



「あの……」
「アホかお前は！」


ヒイッ！


呆気にとられていると龍仁が声を荒げた。


思わずビックリして肩がビクッとなった。