Sweet in my Room!!
「まぁ…いいや…」


いやいや!
良くない良くない!
なに!?
めっちゃ気になるんですけど!


「帰ろっか。」


「はい…」


“特別”ってどんな風に特別なのか、すごく気になったケド聞けなかった。


スゴい

ドキドキがまだ止まんないし。

大丈夫自分!?

死なないよね?

そんくらいのレベルでドキドキしてんだけど…


龍仁のあとをヒョコヒョコとついていく。

結局リンゴ飴も焼きそばも買えなかったケド正直今はそれどころじゃなかった。


胸が苦しい。

呼吸ってどうやってするんだっけ?ってカンジ。


あたしはこのかた生まれて一度も男の子を好きになったことがない。


みんな同じ。

男の子も女の子も同じ。


友達だった。


だから好きって気持ちも、恋するってこともよくわかんないけど、相手を見ると胸がキュンとしたりドキドキしたり照れくさくなったりすることが恋だと言うのなら、


あたしはたぶん


龍仁に




たった今、



恋をしている。




「疲れた?」

「え?」

龍仁が振り返ってあたしを見た。


「ほら、浴衣とかゲタとか、普段しない格好でしょ?だから疲れたんじゃないかと思って。」

「あぁ、うん。結構疲れたよ~。龍仁は?疲れないの?」


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