Sweet in my Room!!
なななななななななにこの急展開!

月9も腰抜かしちゃうくらいの急展開!

なになに!?


もうあたしの頭は爆発しそうだった。むしろショートして煙が出ているに違いない。


そうこうしてるうちに電車は出発した。


ガタンゴトンと揺れるたびに龍仁がギュッと抱きしめて支えてくれた。


あたしの右耳はちょうど龍仁の心臓にあたっていて、ドクン、ドクンと脈を打っているのがわかる。


ドドドドと鳴るあたしとは違ってとても落ち着いてるように聞こえた。


右手は龍仁の手としっかり結ばれていて、左手は龍仁の胸に置いてある。


背中には龍仁の腕がある。



はたから見りゃコレってカップルじゃん!


違うよ!

違うんだ!

カップルじゃないんだよおおおー!


心の奥でシャウトする。



きっと、これが恋!?って気付く前だったら手繋いでもギュッてされてもなんも感じなくて「いやいや気ィ使ってもらってすまないねぇ…」みたいな見知らぬ青年に優しくされたおばーちゃんみたいな心境だったに違いない!

なんならこの体勢をいいことに、うたた寝ぶっかましてたかもしれない!


思いがちょっと変わるだけで自分の心境って180度変わっちゃうんだね…


なんか怖い。

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