Sweet in my Room!!
なんか…怖い夢でも見てんのかな。


「大丈夫だよ…」


あたしはタオルケットの上から龍仁の身体をトントンとたたいた。子どもを寝かしつけるみたいに。


あたし、実は保育士に向いてんじゃね?



“行かないで”



なぜだかあたしの心はズキンと痛んだ。


どうしたんだろ


わかんないけど、あたしはここにいなくちゃいけないような気がした。

というより、衝撃で身体が動かなかった。



泣かないで。



それにしても今日は色んな龍仁の表情を見た気がする。


笑ったり怒ったり泣いたり…


なんか


別人みたい。


え、ホントにコイツ龍仁だよね?




一緒に暮らしてて、どんどん龍仁が変わってくのが分かる。明らかに変わってきてる。



女アレルギーなんて昔からなかったみたい。


変わってくのが、なんだか



ちょっとうれしかったりする。




「ふわぁ……あたしも眠くなってきた…」




おやすみ、


龍仁。


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