Sweet in my Room!!
「…なに?ガン見しないでくれます?怖いんだけど。」

「はぁ!?………す、すまん。」


いやいや!アンタのせいだから!と思ったが、ごちゃごちゃ言うのもめんどかったのでとりあえず謝った。


その後も離れた席の女の子たちが龍仁のメガネ姿を見てカッコいいと騒いでいるのがわかった。

あたしは終始おもしろくない気分だった。


これってもしや…


世にいうヤキモチですかね!?


まさかヤキモチがこんなに嫌な気分だとは思わなかったなぁ…


今さらだけど龍仁はモテる。今現在龍仁を好きな人ってどんくらいいるんだろうか…結局あたしもその子たちと同じくくりなんだよな…


なんだかちょっぴり悲しくなった。



「……い、おい、サーコ。」

「へっ?あ、ごめん!なに?」


龍仁がシャーペンのカチカチする部分であたしの腕をつついていた。


「見えない。ノート貸せ。」

「え……あぁ…はい。」


言われるがままノートを手渡す。てゆーか、なんでちょっと上から目線!?


でもノートをうつす龍仁を見てたらなんだかうれしくなって、イライラがちょっとだけ減った。


やっぱり…あたしに気ィ使ってるような気がするんだけど…


なんでだ?

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