Sweet in my Room!!
―――――――――

「はい、これ☆おまけしとくね♪」

「あ、ども…」

「二神くん!このドーナツもあげる!持ってって♪」

「は、はぁ…どうも。」




気付けば僕の両手はビニール袋でいっぱいになっていた。



「さすが龍ちゃん♪顔がききますなぁ~。」

「人事だと思ってるっしょ!」



となりでマキマキがチョコバナナを呑気に頬張っている。


ジャンケンに負けたマキマキと僕はしょうがなく、焼きそばとドーナツ、チョコバナナを買いに来たんだけど…どこの店に行ってもやたら視線を感じる。


女の子たちがコソコソ耳打ちしてなんか騒いでる。


なんなの!
言いたいことあんならハッキリ言え!



店に行き「ひとつください」と言えば必ず1つ以上はおまけがついてくる。




あの…
こんな食べられないんですけど。


いや、

桜子さんなら食べてくれそうだな…



「疲れた~…もうこんだけあればじゅうぶんでしょ!早く教室戻ろ!」

「そうだね~。きっと二人とも待ちくたびれて怒ってるかも。龍ちゃんが女子とたわむれてて遅れた、って言っておけば大丈夫かな。」

「全然大丈夫じゃないし!その誤解を招く発言やめてくれる!?」



ただでさえ今サーコと微妙な関係だし…


波風立てんな!


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