Sweet in my Room!!
「オイオイ…大丈夫かよ。」


「…なんとか。」


「お前に会いたがってたぞ。」


「……何を今さら。」


「ちゃんとサーコに話して、お前ん中でケリつけろ。じゃないとアイツが不安になる。」


「…わかってる。」


「つーか、サーコと七海って似てるよな~、悲しいことに。」




認めたくはなかったが、サーコと七海が似ていたのは事実だった。


明るくて、

人付き合いが上手で、

男の子から人気があって、

かわいいのに気取らなくて、

自分をムリに飾らない。



そんな七海が好きだった。




だけど、







僕には七海を全て理解し、受け入れることが出来なかった。




七海のおかげで女の子と普通に接することが出来るようになった。


でも、その七海のせいで女の子アレルギーになった。


女の子アレルギーを克服させてくれたのはサーコだった。



僕はまだあのときのことを引きずっていた。



また、


同じように離れて行ってしまうんじゃないかと思うと怖くて、あと1歩が踏み出せなかった。




似てるからこそ



サーコと向き合うのが怖かった。



簡単に「付き合おう」なんて言えなかった。


サーコを好きかもしれないと思うたび、僕の頭の中にはいつも七海がいた。


記憶から抹消したいのに日に日に大きくなる。


僕にはどうしたらいいのかわからなくなっていた。

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