Sweet in my Room!!
「やだなぁ…」

「まーそう深く考えんなって!俺ら一緒だしさ!」


「そうだけど…」



新しいクラスになって僕は憂鬱だった。おまけにジャンケンに負けてクラス委員やらされるハメになって心底憂鬱だった。そんなとき、声をかけてくれたのが七海だった。

七海も僕と同じクラス委員だった。


「クラス委員、大変だけどがんばろうね♪龍仁くん☆」


「う…うん。」


始めはテンションの高い子だなーと思ってたんだけど、一緒にクラス委員の仕事をしてるうちに仲良くなった。

七海は明るくて、誰に対しても優しくて、可愛いし、人懐っこくて、男子にモテててた。


僕は七海のおかげで少しずつ女子と話すようになった。でもやっぱりイチバン話しやすかったの七海だけだったし、一緒にいてスゴく楽しかった。


3年ではクラス替えがなかったから僕と七海は同じクラスのまんま進級した。


夏休み、仲のいいヤツらで花火大会に行ったんだ。そのとき七海に告白された。


「あたし、リュウのこと好き!付き合ってほしいな…なんて、思ってるんですけど…どうでしょうか?」


「…はい、よよよろしくお願いしますっ。」


それで僕らは付き合った。

誰かを好きになったのは七海が初めてだったし、付き合うのも七海が初めてだった。


僕らはずっとこのまま付き合っていくんだろうな、って思ってた。

でも…

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