Sweet in my Room!!
付き合って3ヵ月後、七海は僕と仲が良かった友達のひとりと浮気してたんだ。


友達は前から七海のことが好きだったみたいで、僕らが付き合ってたのは知ってたけど、友達は七海に告白したんだ。

それで七海は断れなかった。

ううん、断らなかった。

浮気が発覚して七海は泣いて謝った。


僕も謝った。


僕がしっかりしてないから、僕に足りないところがあるから七海が浮気しちゃったんだ…って僕は自分を責めた。


それから数ヵ月後、航太と買い物しに出かけたら街でバッタリ七海に会ったんだ。


その日は僕らが付き合って半年になる記念日だった。午前中は予定があるからと言われ、夕方会う約束をしていたので僕は航太と出かけていたんだ。


街で会った七海は、例の友達とデートをしているところだった。楽しそうに、手を繋いで。

切れてなかったんだよ、友達と。



そして、その日の夕方言われたんだ。



「リュウの気持ちがわからなくなっちゃった。ごめん…もうムリだ……別れよう。」



そう言って七海と別れた。それから僕と七海は卒業式まで必要なこと以外話さなくなったし、なるべく関わらないようにしていた。


あの日から僕は女の子が怖くなったんだ。


好きになっても裏切られるくらいなら最初っから好きにならなければいい。


女の子は信じない。


女の子は怖い。
裏切る。
信じても離れて行ってしまう。



いつの間にか、僕の性格を知らないのにキャーキャー騒ぐ女子を大っ嫌いになっていた。話しかけられただけで鳥肌がたつし、触られたら吐きそうになった。


僕の心を開いてくれたのは七海だけど、


僕の心を閉ざしたのも



七海だっだ。

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