Sweet in my Room!!
2日連続で文化祭に来るってことは違う友達と来たってことだよね、きっと。



「あぁ…今日はひとりなんだ。」

「…ひとり?」

「ちょっと会いたい人がいてさ…へへ☆」



会いたい……人?






スゴく


嫌な気がした。








「あの…それって…龍仁…のこと?」



「あれ、桜子ちゃんリュウのこと知ってるの!?」


「あ…うん…」







知りあいなんてもんじゃないレベルで知ってます…。



「会いたいんだけど…会ってくれるかわかんないしさぁ…あたし嫌われてるから。」


七海ちゃんは少しだけ寂しそうな顔をした。







「…ちょっといいかな。」





あたしは七海ちゃんを教室から中庭に連れ出した。

中庭ではフリーマーケットをやっているようでそこそこ賑わっていたが、ここならゆっくり話せそうだったのでベンチに座った。




「七海ちゃんてさ…その…龍仁とー……付き合ってたん…だよね?」

「あー…うん。リュウから聞いたの?」

「えぇ…まぁ…」

「そっかあ~。じゃああたしってばカナリ嫌な女って思われてるんだろうなぁ…あはは。」


七海ちゃんは髪の毛をポリポリとかきながら苦笑いした。

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