Sweet in my Room!!
七海ちゃんのことは勝手だしそんなの今さらズルイよって思う。


だけど、


不安なのはあたしも一緒だし、


わからなくもないよ。








「…はい。」

「ありがと…。」


あたしはブレザーのポッケからハンカチを出して七海ちゃんに手渡した。



「ホント、ごめんね。困るよねこんな話されて。」




涙を拭く七海ちゃんを見ながら首を横に振った。



「結局、あたしは不安とリュウを傷つけてる罪悪感に押しつぶされて、リュウのこと好きだったけど…自分から別れようって言ったの。それからリュウとあたしは話さなくなって、結局そのまま卒業して別れちゃった…」


「じゃあリュウには…不安だったことも、本当は好きなことも………」

「言ってない。言い訳してるみたいでイヤだったから…」









リュウも


七海ちゃんも


すれ違ったまんま。




それでいいのかな。




「…龍仁は、なんで自分がフラれたかわかってない。いきなり七海ちゃんが離れてって、裏切られて、傷つくくらいなら恋なんてしなければいい。ずっと傷ついたまんまだよ。七海ちゃんが不安だったことも知らないよ。」

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