Sweet in my Room!!
あたしは気付かれないように遊具のかげから2人の様子を見ていた。
「あ!」
疲れたので腰をおろそうとした瞬間、マキマキが声をあげた。
うそ…
七海ちゃんが龍仁に抱きついているのが、
目に入った。
うそ…
どうしよう…
ヤバい
頭が真っ白
だ。
「………っ!」
「サーコ!」
――――――――――
「……ごめんごめんっ。ビックリしたー!」
「いざ話そうってときにデコにカナブンが止まるとは…ある意味奇跡…」
「超~サイアクだよ~!思い出しただけでゾッとする!ごめんね、テンパりすぎて抱き付いちゃったよ!ハズいしマジごめんね!」
我に戻った七海は僕からパッと離れると乱れた前髪を半泣き状態で直しながら言った。
「お前昔から虫だけは嫌いだったもんな。」
「嫌いなんてレベルじゃないし!気絶しなかったことのほうが奇跡だよ~!」
「……七海は、変わってないな。」
ホントに全然変わってない。
なにひとつ変わっていない。
あのときのまんま
七海は止まっているようだった。
今の七海と
過去の七海が重なって、僕はなんとも言えないもどかしい気持ちに襲われた。
「あ!」
疲れたので腰をおろそうとした瞬間、マキマキが声をあげた。
うそ…
七海ちゃんが龍仁に抱きついているのが、
目に入った。
うそ…
どうしよう…
ヤバい
頭が真っ白
だ。
「………っ!」
「サーコ!」
――――――――――
「……ごめんごめんっ。ビックリしたー!」
「いざ話そうってときにデコにカナブンが止まるとは…ある意味奇跡…」
「超~サイアクだよ~!思い出しただけでゾッとする!ごめんね、テンパりすぎて抱き付いちゃったよ!ハズいしマジごめんね!」
我に戻った七海は僕からパッと離れると乱れた前髪を半泣き状態で直しながら言った。
「お前昔から虫だけは嫌いだったもんな。」
「嫌いなんてレベルじゃないし!気絶しなかったことのほうが奇跡だよ~!」
「……七海は、変わってないな。」
ホントに全然変わってない。
なにひとつ変わっていない。
あのときのまんま
七海は止まっているようだった。
今の七海と
過去の七海が重なって、僕はなんとも言えないもどかしい気持ちに襲われた。