Sweet in my Room!!
振り返った先にいたのは、紛れもなく龍仁で走ってきたのか肩で息をしている。



………なんだ、この絶妙なタイミング。



なんでそーなんだよ


いっつもいっつも龍仁はここぞって言うときに現れる。


なんで?





「…………さては…エスパー?」

「あぁ?なに?エスパー?」


思っていたことが思わず口に出る。龍仁は怪訝そうな顔で聞き返した。





「……はぁ…疲れた…………うわっ!めっちゃ泣いてるじゃないですか。」

「……………」


顔をそらす。


「で、アナタ、のぞき見してたんだって?航太たちに聞いたケド。」


しゃがみこんでるあたしの隣りに龍仁が同じようにしゃがんだ。


「…軽べつしていいよ。どーせあたしはそういう女さ。」

「なに自暴自棄になってんの。」

「…ほっといてよ。」



なんでこんなときに素直になれないんだ自分…

サイアク!


「…ごめん、僕のせいだね…」


なんで謝んの?

やっぱりそうなんだ…



「聞きたくない!」


あたしは耳をふさいだ。おまけに目もつぶった。なんて幼稚なんだ…


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