Sweet in my Room!!
やっぱり好きって言われたら悪い気はしないし、それより驚きがちょっと大きくて…それで揺れた。


何自分揺れてんだ、本当こんなすぐ動揺するようなヘタレでごめんねってキモチでいっぱいだった。


もしもサーコと出会う前に七海とこうやって話をしていたら今も七海と付き合っていたかもしれない。


でも、


今はサーコがいる。


僕が今、見てるのは


たった今好きなのは



「桜子なんだよ。」



ほかの誰でもない。

七海とサーコが似てるって言ったけど、


やっぱり七海は七海だし、サーコはサーコで、


サーコの代わりなんていないんだよ。


サーコはサーコ。


そのサーコを好きになった。



七海にフラれてから好きってなんだろうって思ってた。だからサーコには軽々しく好きなんて言えなかった。

でも今日七海と話して好きって何かわかった。



「その人じゃなきゃダメだってこと。代わりはいなくて、桜子じゃなきゃダメってこと。」



それで僕は七海に言った。


「僕は確かに七海が好きだった。だけど、今は大事な人、今の僕に必要な人がいるから、七海のキモチは受け取れない。その子を悲しませたくないんだ。…好きなんだ、その子が。」


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