Sweet in my Room!!
「それが………あたし?」

「そう。」

「ホントに?」

「うん。」



七海は、「一足遅かったか~。そうハッキリふられると逆に諦めつくよ!ありがとう。話せて本当にヨカッタ」って言ってくれたよ。


「ホントにありがとう。」

「え?」


龍仁がブレザーの袖口であたしの涙で濡れた顔をゴシゴシ吹きながら言った。


「サーコに話してって言われなかったらずっとトラウマを持ったままだったし、七海のこともキレイサッパリ断ち切れなかったと思う…でも今日話したことで七海の当時の気持ちもわかったし、改めて僕にはサーコが必要ってことがわかった。」





あたしが


必要。




生まれて初めて言われた。


“必要”なんてコトバ。


あたしのほうこそ


龍仁じゃなきゃダメだ。


一緒に暮らすのも、ご飯食べるのも、なんでも龍仁じゃなきゃダメだ。


代わりなんていないよ。



そっか、コレが


“好き”


ってことなんだ。







「あの……」

「ん?」





「僕と………付き合ってください。」


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