Sweet in my Room!!
「あ、はっけーん☆俺5組~。」



『早ッ!』



航太は自分の名前を見つけると5組の表のあたりを指差した。




「てかー、龍仁も美園ちゃんも5組みたいだけど。」



『え!?』



またもや反応が龍仁とカブる。



てかクラスまで一緒とか…




家だけじゃなくクラスも一緒だなんて









シャレになんねぇーッ。





あたしと龍仁はお互いに顔を見合わせると、はぁ~と大きくため息をついた。











校舎の中は最近改築したようで、めちゃくちゃキレイだ。



廊下も一つ一つの教室もヤケに広い。



「あたしひとりだったら完全に迷子だわ。」


あたりをキョロキョロと見渡しながら2人のあとを歩く。


「ここ…みたいだけど。」


3階のイチバン端っこの教室が1年5組らしい。




教室の中はすでに登校していたコたちで溢れかえっていた。


すでにケータイの赤外線通信でアドレスを交換している女子もいる。


どーして女子ってこうすぐグループ化しちゃうんだろう。


フシギだ。



お察しの通りあたしは大人数で行動するのがニガテだ。


なんか、こー、みんなでゾロゾロ群がるのはなんっか好きじゃない。


かといって1匹狼も好きじゃない。




「友達できるかな…」

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