Sweet in my Room!!
―――――――――

「おはよ~。」

「おはよッ!サーコ、龍ちゃん♪」



学校に着き教室に入ると、すでにマキマキと航太が席に座ってくつろいでいた。



「おはよー、マキマキ。あれ……何見てんの?」


メッセンジャーバッグを机の上に置くと、龍仁が前に座って何かを見ていたマキマキに問いかけた。



「んー?ヘアアレンジが載ってる雑誌だよー。こーたんの髪型と色変えようかなあと思って。」


「あの、俺初耳ですけど?」


「うん!今朝思い付いたのだ!」



マキマキは相変わらずフシギちゃんだ。





「まぁ確かにいい考えかも。その黒に金メッシュ飽きてきたし。」


カバンを机に置くとあたしも席に着いた。




「飽きたって……女って怖いな、リュウ。お前の女アレルギーの気持ちがわかった気がするわ…。」


「ね、怖いよね。」


「いっそ、そのふえるワカメも変えたらいーんじゃない?」



「うるさいよ!」



「ふえるワカメて……ワカメて…」



「なに笑いこらえてんだよ、航太。」


「みんなワカメだと思ってたってことだよ。」


「だからうるさいっつーの!」



「ういーっ。ホームルーム始めんぞー。」



龍仁のワカメ頭をイジっているうちに担任の修造サン(古典担当・54歳)が教室に入ってきた。


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