Sweet in my Room!!
「えーとー、まずは、今月末にあるクラス対抗マラソン大会のことなんだがー…」


「うわっ!マラソン大会とかフツーに忘れてたんですけど!サイアク…」


修造サンの言葉に思わずあたしは頭を押さえた。


「あぁ、サーコ走るの苦手なんだっけ?」


クルクルの縦ロールの髪の毛を触りながらマキマキがあたしを見た。


「もはや苦手とかそーゆー次元じゃないよね。拒否だよね。てか誰だよ、マラソンなんてゆー身体を酷使する競技を考えたヤツは。心底恨む!」


「いや、マラソンに罪はないと思うぞ…。」












あたしはマラソンが大っっ嫌いだ。

マラソンっつーか走ることが嫌いだ。

っつーか、運動が嫌いだ。


体育が嫌いだ!


おかげさまでものすごい運動オンチ。


残念なくらい運動オンチ。


かける言葉も見つからないくらい運動オンチ。


どんくさ子。




そんなあたしに2キロも走れだなんて…



拷問以外の何物でもない。



死ね、と言ってるようなもんだ。



「見た目はめっちゃ駿足ですよってカンジなのに…なんか……………ガッカリだね。」


龍仁がアゴに手をあて、何か悟ったような顔つきであたしに言った。


「ガッカリってなんだよ!ガッカリって!」


< 75 / 252 >

この作品をシェア

pagetop