Sweet in my Room!!
「美園と二神ゴチャゴチャうるさい。黙れ。」


『すんません。』



修造サンに怒られすんなり謝るウチら。



「で~、そのマラソン大会なんだがー、学年1位のクラスにはー、豪華商品が出るらしーぞー。」


『えぇッ!?』




今までナァナァで話を聞いていたクラスのみんなの目がいきなり輝きだした。



「はいはいはいッ!修造サン質問ッス!」


「はい、美園。」


「商品ってなんですかー!?」


「お前さっきとえらい態度違うな。」


「物欲は人一倍強いですからッ!」



あたしは親指をビッシィーと立てて修造サンにアピールした。


豪華商品がかかるなら話は別だ。


“豪華商品”という言葉を聞いて、たった今ちょっっっと(ほんの数10m)なら走ってやってもいいよッて気になったぜ!



「お前それ自慢気に話すネタじゃないと思うぞ。」



「で!?でっ!?商品ってなに!?なになになに!」


「それが実は俺もわかんねーんだよ。」


「なんでやねんっ!」


修造サンの予期せぬ発言に思わず出たエセ関西弁。


「教えてくんなかったんだよ。当日までのお楽しみだってよ。ま、そうゆうワケだからお前ら、商品目指して精一杯がんばれー。」

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